忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

断る力【書評】

勝間和代氏の『断る力』を読了しました。


勝間和代氏自身が優秀な方なのは分かるのですが、取り巻きのせいなのか露出度のせいなのか本を読む気にはなかなかならないのです。しかし、佐藤優氏が『僕らの頭脳の鍛え方』
「勝間和代氏は新自由主義者ではない、資本主義に対抗して、新自由主義の行き詰まりに対して、現実に足がかり手がかりがある形で、内部から変容していく処方箋を提示している」
と評しているのを見て面白そうだったので読むことにしました。

【要約】

自分の中に揺るぎない自信を醸成し、他人との同調圧力に負けないようにする。そして、他人の都合に合わせて生きるのを「断り」、生産性を向上させ、自分の生き方に合わせてスペシャリティを身につけていくことでコモディティ人材から抜けだそう。断ることによるデメリットはせいぜい嫌われるくらいだが、それも「断る」ことによって起因することは少ない。また、人間全員に好かれて生きていくのは難しいので、最低限の注意を払った後は割り切るしかない。

【本文中の気に入った箇所】

「事実なんてない。あるのは認識だけだ。」
「自分が正しければ、いつかは周りが認めてくれる。自分さえしっかりしていれば、最終的に周りが助けてくれるなんて大ウソ。相手が読心術を持つエスパーでない限り、あなたが言葉を使って言わなければ絶対分からない」
→恋愛や交友関係においてもそうだと非常に納得。残念ながら言葉にしなくてもわかってほしいという素朴なお願いというのは、無理だという認識から出発したほうがよさそうですね。言わないで破綻していくよりも、言ったほうがいいですね。

「相手の要請を断るときこそ、相手の立場を考え、相手の気持を自分の気持ちのように大事に考えるのです。それが出来ない時点では、断る権利がないと思っています。」
→断るときは威圧的になりがちなので、気を付けないとですね。


「断らないことのモノは深く考えなくてすむこと」
→思考停止への誘惑はそこここにあるので、気をつけないと。「本当にそれはやる必要があるか」「自分がやる必要があるか」は常に考えないと。その後にチップを定額、サービス料に込みにしてほしいと日本人は考え、思考をサボりたがると書いてありましたが少し納得ですね。(無礼なことをしたくないという方が大きいとは思いますが)


「私たちは自分の扱い方を人に教えている」
→下手に出る人は下手に扱われるように、自分の行動によって人からの扱われ方が変わる


・苦手な人にはあだ名をつけて楽しむ
・カチンときたら「ちょっとトイレ」
・わがままを言うときは身体を微妙に揺らす
(本文中の『人づきあいのレッスン -自分と相手を受け入れる方法-』のからの引 用を更に引用)

【雑感】

勝間和代氏に対する印象が良くなりました。出典が不明確なデータ等が多々あったものの、極めて論理だった筆致で、厳しい競争社会を生き抜く方法を理想と現実のバランスを取りながら描いていました。私は比較的「断ったり」、人に意見を言うことができるタイプなのですがもっと臆せずに言うようにしようと思うと同時に、「断る」ことへの配慮や無駄に嫌われないような配慮もしていかなければならないと思いました。
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

P R